ポテトチップス/朱音
2008 / 07 / 05 ( Sat ) 国民的アニメのクレしんで小咄なんぞを書いてみる企画。
高校生設定のしんちゃんと風間くんです。 捏造もここまで来ると逆に感心してしまいますね。(他人事) 勇気のある方のみどうぞー。 「不公平だ」 「はい?」 ■ポテトチップス■ 軽快な音を立ててポテトチップスを頬張っている俺の隣で、風間くんがボソリと呟いた。 「お前ばっかり、不公平だ」 「え?何が?」 「それだよ」 風間くんの白くて細い人差指の先を辿る。 そこにあったのは。 「……ポテトチップス?」 問い掛けながら薄っぺらいそれをヒラヒラと前後に振って、口の中へ放り込んだ。 バリバリと響き渡る咀嚼音。 「風間くんも食べたいの?」 「違う」 「じゃ、何?」 「……そんなものばっかり食べてるくせに、どうしてだよ」 「あの、風間くん?話が見えないんですが」 風間くんはどことなく悔しそうな表情を浮かべた後、ポテトチップスの袋を無理やり俺から奪い取った。 「それ以上でかくなるな、馬鹿」 「は?」 「これは没収」 「ちょ、何?どうゆーこと?」 「うるさい!」 風間くんは俺から奪ったポテトチップスの袋に手を突っ込むと、 その中身を一枚手に取り、ヤケクソのように噛み砕いた。 突然の風間くんの暴挙に首を傾げつつ、その理由を考える。 不公平だ。それ以上でかくなるな、と彼は言った。 風間くんは普段からあまりお菓子を食べない。俺は一日に何か一つはお菓子を食べる。 風間くんは胃が小さいらしく、食欲もない。俺は胃もでかいし、食欲もある。 風間くんの身長は166cm。俺の身長は176cm。 ちょうど10cm差。 「なるほどねえ」 思い当たった事実に一人納得して、ニヤニヤと口角を上げる。 俺の様子に気付いた風間くんが、益々不機嫌そうに顔を歪めた。 そういうことか。 「可愛いなあ、風間くんは」 「……馬鹿にするな」 「大丈夫、まだ伸びるよ」 「……………」 黙り込んでひたすらポテトチップスを口に運ぶ風間くんが可笑しくて、くつくつと笑う。 どうやらこの負けず嫌いな親友は、身長が低いことを気にしているらしい。 なんとまあ、可愛らしい嫉妬。 「もっと食べなきゃね、風間くん」 「お前に言われなくても、わかってるよ」 「いつか追いつくといいね、俺に」 「……お前、ホントむかつく」 「はい、これもどうぞ」 テーブルの上にあった未開封のポテトチップスを隣の彼に差し出す。 うげえ、と喉を鳴らした風間くんに「頑張って食べてよ」と笑いながらエールを送って、封を切った。 ****** このコンビが大好きなんだよなー。特に映画とか。 風間くんはもちろんですが、しんちゃんは大きくなったらすごく男前になると思う。 年上キラーのモテ男しんちゃん。いいなぁ。 風間くんは私立の高校に通ってて、相変わらず成績優秀な真面目くんって感じかな。 彼もモテるんだけど、キッパリ断りそう。 「今の僕には彼女なんてものは必要ないんだ、ごめんね」とか冷たい感じで。 ああでもそこがまたいいのよね、風間くんって。 そんな感じでキャーキャー言われてるといいよ、風間くん。 とりあえず二人ともモテ男に育ってほしいです。 |
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